養育里親になって
私たち家族は8年前に養育里親になりました。
それまでは、素直で、全然手のかからない娘と家族3人、とても幸せな日々を送っていました。
ある時、この幸せを感謝し、少しでも世の中のお役に立たなければと家族で相談をして、予てから興味のあった里親になることを決めました。
そして、当時2才で家族の一員となったNちゃんも今年10才になります。
当然のことですが、娘の時とはいろいろと様子が違い、戸惑うことばかりでした。
とてもナイーブで、それでいてエネルギッシュなNちゃんに振り回され放しで、彼女の性格や独特な個性を理解し、受け止めるのにとても時間がかかってしまいました。
でも不思議なことに、一緒に過ごす時間が長くなるにつれて、自然とお互いの距離が狭まり、傍にいることが当たり前になり、やがて欠かせない存在になってゆくのだと実感しました。
娘は6才も年齢が上ですが、一人っ子よりよかったのではないかと思います。
最近は反抗期に入り、相変わらずパワフルなNちゃんですが、私たち家族を必要としてくれていることがとてもうれしいです。
今では娘とNちゃんの幸せが私たち夫婦の幸せです。
A.J さん
2009年寄稿